ハジメのネガティブ雑記

日々の出来事やニュース、障害の経過、就労継続支援B型事業所について書いてます。

就労継続支援B型多様性事業所

福祉と“多様性”は本当に共存できるのか?

 

 

人間は「多様性」という言葉を好む。だが現場に放り込まれた側からすると、それは時々、説明書のない動物園みたいなものだ。しかも飼育員まで疲れている。救いようがない。

 

私は身体障がい者として、就労継続支援B型事業所を利用している。

 

利用前に職員から、「精神や知能に障がいを抱えた利用者も多いです」と説明を受けていた。もちろん、ある程度は理解しているつもりだった。世の中には色々な人がいるし、それぞれ事情がある。そういう場所なのだろうと。

 

だが、実際に通所してみると、こちらの想像していた「色々な人」の範囲を、軽々と飛び越えてきた。

 

まず、パーソナルスペースという概念が存在しない。気づけば真横に立っている。こちらが作業していても構わず顔を近づけて話しかけてくる。しかも話が突然始まる。導入も脈絡もない。天気の話かと思えば、次の瞬間には誰かへの怒りに変わり、さらに数分後には全然違う話題へ飛んでいく。

 

前半と後半で話の内容が変わることも珍しくない。さっきまで「絶対に行く」と言っていたのに、五分後には「最初から行く気なんてなかった」と真顔で言う。こちらが混乱していると、不思議そうな顔をされる。いや、不思議なのはこっちだ。

 

突然帰る人もいる。突然怒鳴る人もいる。平気で嘘をつき、その嘘で周囲が振り回されても、本人だけはどこか満足そうにしている。

 

毎日、小さな混乱が積み重なる。

 

普通なら会話とはキャッチボールのはずなのに、ここでは時々、燃えているボウリング球が飛んでくる。しかも投げた本人はルールを知らない。

 

私は徐々に疲弊していった。

 

最初は「慣れれば大丈夫かもしれない」と思っていた。だが、人間はノイズの中でずっと平静を保てるほど高性能には作られていない。少なくとも私は違った。

 

気づけば、通所する前日の夜から憂鬱になり、朝になると身体が重くなる。作業そのものではない。周囲の空気に神経を削られていく感覚だった。

 

そして限界が来た。

 

私は休所することを決めた。

 

静かな部屋に一人でいるだけで、心が少し落ち着く。「普通に過ごせる」ということが、こんなにも貴重だったのかと思う。

 

正直、心の中では何度も叫んでいた。

 

「なんなんだあいつらは!」

 

もちろん、それぞれ事情があるのは分かっている。障がい福祉の現場なのだから、理屈では理解している。

 

だが、理解できることと、耐えられることは別問題だ。

 

福祉は綺麗事だけでは回らない。パンフレットには「みんなで支え合う社会」と書いてあるが、現場ではその“みんな”が互いに削り合っていることもある。

 

誰も悪人ではない。ただ全員、壊れかけたまま同じ部屋に集められているだけだ。

 

それが妙にしんどい。私は疲れた…。